記念すべき第1回目のレポは、昔懐かしい「君が望む永遠」。
「ヘタレ」という単語を定着化させたといっても過言ではない、本作品の主人公、鳴海孝之。
孝之とのデートの待ち合わせ最中に不運な事故で3年という空白の時間を過ごした、涼宮遙。
遙の事故という現実に押しつぶされそうな孝之をそばで支え続けてきた、速瀬水月。
三人三様の想いの行き着く先は・・・?
今回はその第1話をご紹介。
まだ運命の分岐点よりも前、孝之・慎二・遙・水月は、高校生活をそれぞれ満喫していた。
ある日水月は、孝之の下へいつもの丘まで来てほしいと頼み込む。
乗り気じゃなかった孝之は、しぶしぶ言われた丘へ向かったが、当の水月本人はまだ来ていない。
そこに現れたのは、水月ではなく、遙だった。
お互いまだ顔しか知り合っていないような状態だったが、遙の口から思いもかけない言葉が出てくる。
「好きです・・・私と・・・付き合ってください」
一瞬戸惑った孝之だったが、遙の告白を受け、二人は付き合い始めることに。
その日の夜、孝之の部屋の電話が鳴った。
「ちょっとびっくりしたと思うけど、遙、本気だから」
電話の相手は水月だった。
気のせいか、歯切れの悪い電話越しの声に、孝之も少し考えをめぐらせてしまう。
そして時は流れ、孝之と遙が付き合い出して、1ヶ月ほどがたとうとしていた。
相変わらず一緒に帰るだけの二人に業を煮やして慎二と水月はデートの段取りを裏で整える。
計画されたデートは、遙も好きだという映画鑑賞。
慎二にもらったチケットを握り締め、思い切って遙を誘おうとする孝之と、それを知ってか知らずか、妹に映画を誘われていることを孝之に話す遙。
遠まわしの優しさのつもりか、孝之は妹と映画にいってあげな、と遙に声をかけてしまう。
そしてその夜、今度は遙からの電話の呼び出し音が孝之の部屋に響き渡る。
「鳴海くんは、私のこと、好きですか?」
誰かと付き合うということに慣れてもいなかった孝之は、遙と付き合うこと、付き合っていること自体に疑問を持ってしまっていた。
「ごめん・・・わかんない・・・」
電話の向こうで思わず嗚咽を漏らしてしまう遙。
その日以来、孝之と遙はすれ違いが多くなっていった。
孝之が遙に会いにいっても、遙は先に帰っていたり、目が合っても逸らされたり。
夏休みが始まる最後の日。いつもの丘の上で一人黄昏ていた孝之のところへ、水月が顔を出す。
「遙ね、1年生のときから、孝之のこと好きだったんだよ」
それを聞いた孝之は、目が覚めたように、偶然帰りの駅のホームで見かけた遙を、半ば強引に告白された丘へ連れて行った。
孝之の本当の気持ちを伝えるために。
できることならば時間を戻してでも、やり直したい、そう遙に伝えるために。
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